研究留学者インタビュー

ブダペスト工科・経済大学
 博士課程 Nagygyorgy Viola

Q1日本における公私に渡る生活は如何でしたか? 経験を踏まえた上で、具体的に述べて頂けますでしょうか。
 日本に住むことは、ずっと私の夢でした。以前旅行で日本に来たことがあり、その後スズキ財団に応募し日本に来ることを決めました。一人暮らしも、外国に住むことも初めてでしたので、新しく学ぶことがたくさんあり、とても楽しかったです。

研究室にて奥谷先生と

Q2日本に滞在されて、印象深かったこと、或いは興味を感じた事柄について教えて頂けますか?
 ヨーロッパに比べ、日本では物事の進め方まったく違うことに興味を持ちました。日本滞在中に、私はたくさんの異なった経験をしました。日本の公共交通機関の正確さにはとても感心しました。
Q3奥谷研究室における研究内容について、具体的に教えて下さい。
 私は研究室に滞在中、ガラス製の電極に特殊な光屈折膜を積層し、これを色素増感太陽電池に導入して光電変換効率を向上させる研究を行いました。研究室全体としても、色素増感太陽電池へ様々な積層膜を導入し、その電気・光学特性を検討しながら、光電変換効率の向上を目指しています。
Q4将来に向けて、日本において行われた研究の成果をどのように発展させて行かれるのでしょうか? また次なる研究の目指すべき目標は何でしょうか?
 この研究成果は引き続きハンガリーでの研究に活用します。私と奥谷先生が注目している分野は、光透過性を有する太陽電池の開発であり、将来的には窓ガラスそのものが太陽電池となる日が来るかもしれません。

滞在中は日本各地を観光し、様々な文化に触れた。
写真は姫路

Q5スズキ財団の公募になぜ応募されたのですか?
 私は10代の頃から日本文化に興味がありました。観光で一週間過ごした後、このすてきな海の街で、研究分野の先生と一緒に興味のある研究を続けながらもっと長い経験をしたいと心から思いました。応募詳細を見たとき、これこそ私が待っていた機会だと思いました。
Q6日本国内を旅行されたかと思いますが、どのような印象をお持ちですか?
 ゴールデンウィークの間や学会で旅行する機会がありました。どの旅も本当に楽しかったです。どこに行っても人はとても丁寧でやさしく、お客様として特別におもてなししてくれました。どこに行ってもいつも違った印象があり、どの街もそれぞれの特徴を持っていると感じました。
Q7日本における実際の生活と来日前の日本のイメージに大きな違いは感じなかったのでしょうか?
 一人で毎日過ごし、事務手続きに少し難しいと思うことがありました。でも、だんだん慣れてくると、日本での生活は、どこに行っても美味しいレストランがあり、たくさんの人がいて、素晴らしい風景があって、ほとんど想像していた通りでした。

研究室の仲間とシンポジウム(広島)に参加。
後方右がビオラさん

Q8日本の生活でこれは困ったというようなことはなかったですか?
 日本語が十分に話せなかったので事務的な手続きが唯一難しいと思いました。ですが、いつも奥谷先生や他の方に助けていただき、事務の人もとてもフレンドリーで優しかったので、数週間ですっかり問題ではなくなりました。
Q9ハンガリーと日本ではどのような文化的違いがありましたか? また具体的にどのような点にそれを感じましたか?
 日本とハンガリーはプライベートでも仕事の文化でも違いがあると思います。でも、オープンマインドで正面から向き合い、他国について少しでも学べば、適応して相手の習慣を認めることは簡単です。

旅先の旅館にて

Q10大学の国際交流についてどのような意見を持っていますか?
 日本語環境の中で自分自身はどのように対処したらいいか備えたり、経験を話し合える日本のクラスや、セミナーに参加しました。日本語や英語を交えて各国からの留学生がお互い助け合いながら、日本人の学生とうまくやっているのを目の当たりにし、これがプライベートでも仕事でも今後かなり役に立つと思いました。
Q11スズキ財団による国際交流の支援に関してのご意見を頂けますか?
 スズキ財団のこの交流支援には、本当に感謝しています。どんな問題があっても助けて下さり、相談の場を設けてくれましたし、定期的に会って私の研究について、また、日本でどのように感じているかしっかり聞いてくれました。このような機会をいただけたことに心から感謝し、日本で過ごした時間を絶対忘れません。