助成事業

助成実績 課題提案型研究助成

課題提案型研究助成

社会発展の基礎を築く研究を課題提案の形式により研究活動に携わる研究者から広く募り、優れた提案に対し研究助成を行うもので、従来の研究助成に加えて平成15年度から実施した。

2020年度(令和2年度)課題提案型研究助成

(助成期間:2020年7月〜2022年5月)

(大学名等および役職は申請時のもの)

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研究課題 大学名等 役職 氏名
1 自動運転技術の物流拠点における適応を目指した移動物体認識技術の開発 金沢大学 教授 菅沼 直樹
研究要約
自動運転では自車周辺の移動物体の形状とその運動状態の推定が重要となる。一方、市街地には例えばトレーラトラックなど、旋回時に車体形状が大きく変化する物体も存在している。このため本研究では、人や車などの通常移動物体に加え,車体形状が変化する移動物体にも適応してその形状と運動状態を推定可能な汎用的な移動物体認識技術を開発する。これによって物流拠点が隣接する市街地を含む様々な場所での自動運転を可能とする。
2 ゲートウェイ用低コスト高セキュリティSwitch-IPの開発 岡山県立大学 教授 有本 和民
研究要約
小型、低エネルギー消費車両およびIoT機器に向けた、ゲートウェイ用低コスト高セキュリティSwitch-IPを開発する。従来はソフトウェアで実現していたSwitch機能の一部をハードウェア化をすることで、ソフトウェア負担が軽く低消費電力で、組み込み用途に使用される低廉なMCUで制御可能なセキュアなゲートウェイが構築できることを実証する。
3 路面摩擦係数のリアルタイム測定が可能なインテリジェントタイヤによる車両制御の実現 金沢大学 教授 立矢 宏
研究要約
車の走行時に生じるタイヤ側面ひずみから路面摩擦係数を測定可能とし,車両制御への応用を図る.これまでに基本的な方法を提案し,低速条件で測定精度を,実車走行で測定値の定性的な妥当性を確認した.本課題では,これらの結果を基に実時間での安定した測定法を確立する.さらに,実車走行時における定量的な精度を確認するとともに,測定した路面摩擦係数を車両制御に応用し,種々の路面での安定した制動,操舵制御を実現する。
4 次世代移動体用 磁気式内部力補償ブレーキ機構・制御の技術開発 東北大学 准教授 多田隈 建二郎
研究要約
移動体において,その制御における要素であるブレーキ機構は非常に重要なものである.従来のブレーキは油圧による保持力生成を主としていたが,これからの電気式の移動体の普及拡大に備え,電磁気式ながらも極めて高い保持トルクを生成する装置が必要となっている.この必要性を鑑み,磁石式の内部力補償現象を用いて,微小操作力のみで,入力変位を極高保持トルクへ連続変換可能な次世代ブレーキ制御が本研究テーマの内容である。
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