助成事業
社会発展の基礎を築く研究を課題提案の形式により研究活動に携わる研究者から広く募り、優れた提案に対し研究助成を行うもので、従来の研究助成に加えて平成15年度から実施した。
(大学名等および役職は申請時のもの)
研究課題 | 大学名等 | 役職 | 氏名 | |
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1 | 全固体アルミニウムイオン電池の基盤技術開発 | 静岡大学 | 教授 | 孔 昌一 |
研究要約
次世代電気自動車に資する軽量かつ高熱安定性、高エネルギー密度を有する革新型全固体アルミニウムイオン電池(AIB)の基盤技術の開発を行う。具体的には、バイオマス由来する高い表面積対体積比を有する炭素材料を開発し、また、高安定電気化学ポテンシャル窓と高イオン伝導率を有する固体電解質の開発により、次世代車載用の革新的軽量全固体電解質AIB の基盤技術を確立する。
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2 | 鋳造用・塑性加工用アルミニウム合金の統合とニアネット鋳造素材による塑性加工の省工程化 | 大阪工業大学 | 教授 | 羽賀 俊雄 |
研究要約
Mg 量が4〜5%程度のAl-Mg 合金は鋳造と塑性加工の両方に使用されている。したがって鋳造と塑性加工における合金の統一が可能であり、リサイクルも容易になる可能性がある。また、Al-Mg 合金の鋳造材は、塑性加工品並みの10%程度の伸びを有する。これは鋳造品を塑性加工のためのニアネットシェイプ素材として使用できる可能性を示すものであり、本申請ではその実現を鋳造と塑性加工の両方より検討する。
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3 | 接着界面の分子構造・動態解析に基づく高耐久性接着材料の開発 | 三重大学 | 准教授 | 藤井 義久 |
研究要約
移動体分野ではボディの非金属化やポリマー化による軽量化の流れが進み、接着技術の信頼性確立及び性能の向上が不可欠であるが、現状の接着技術は熟練者の経験と勘で開発されている状況であり、次世代接着技術創出のボトルネックとなっている。そこで、本申請課題では、高耐久接着材料の開発に資する接着界面の分子構造および動態解析手法を確立し、界面科学に立脚した安心・安全な接着技術の基盤形成を目指す。
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4 | 増肉およびオースフォームによる組織強化を用いたテーラードホットスタンピング法の開発 | 横浜国立大学 | 准教授 | 前野 智美 |
研究要約
自動車骨格等に用いるホットスタンピング部材の成形において、プレス成形中に板材を面に沿って圧縮して部分増肉および組織微細化による強化によって強度分布を最適化するテーラードホットスタンピングを開発する。溶接及び圧延テーラードブランクに対して、ブランクコストを低減できる優位性を持つ。また、増肉だけでなく、改良オースフォームを用いたダイクエンチによって微細なマルテンサイト組織が得られ、増肉部分の強度も増加する。
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