助成事業

助成実績 課題提案型研究助成

課題提案型研究助成

社会発展の基礎を築く研究を課題提案の形式により研究活動に携わる研究者から広く募り、優れた提案に対し研究助成を行うもので、従来の研究助成に加えて平成15年度から実施した。

2018年度(平成30年度)課題提案型研究助成

(大学名等および役職は申請時のもの)

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研究課題 大学名等 役職 氏名
1 エンジン用ピストンおよびピストンリング周りの油膜形成機構の解明 群馬大学 教授 石間 経章
研究要約
透明サファイアシリンダを有するエンジン内のピストンおよびピストンリング周りの潤滑油膜挙動可視化を行う。初年度は従来研究を行っている基本的な形状のピストンに対して、潤滑油性状の影響を評価する。その後、ピストンスカート部表面の性状(表面粗さ、コーティングなど)を変更して潤滑油膜を観察する。これらを総合することで潤滑油の基礎的な挙動や油膜形成過程を明らかにする。
2 プラズマ応用による革新的高効率エンジンの実現とその燃焼機構研究 日本大学 准教授 飯島 晃良
研究要約
自動車などの動力源の熱効率を飛躍的に向上させるために必須である、「高圧・超希薄予混合燃焼」を用いた革新的高効率エンジン技術を切り拓くことを企図し、高圧・超希薄予混合燃焼を実現するための課題である、「安定着火(火がつかない)、失火(燃焼が完結しない)、遅延燃焼(燃焼に時間がかかる)」を打破するために、「プラズマ科学と燃焼科学の融合による超希薄燃焼コンセプト」を実用レベルに昇華させるための研究を行う。
3 過熱水蒸気を原料とするプラズマメンブレンリアクター高純度水素製造装置の開発 岐阜大学 教授 神原 信志
研究要約
CO2 フリー水素製造技術は燃料電池モビリティにとって必要不可欠の技術であるが、現行の水電解法は装置コスト高・消費電力大であり、水素単価が高いことが課題である。本研究では、装置のコストダウンと省エネルギー化が格段に見込める新規の水素製造装置の開発を行なう。独創性ある平板型プラズマメンブレンリアクターを用いて、過熱水蒸気からプラズマでプロトンを得て、水素分離膜により高純度水素を得る装置を開発する。
4 グリーン水素利用を加速する先進型燃料電池の開発 横浜国立大学 准教授 松澤 幸一
研究要約
CO2 フリー水素(グリーン水素)社会が到来する 2035 年以降、燃料電池自動車は120℃、0.85 V で作動することがターゲットとなった。この環境に加え、自動車ならではの激しい起動停止を伴う作動条件下では現行の白金担持カーボン触媒が作動できないので、次世代型の電極触媒として脱白金・脱炭素系材料が必須となる。本申請では白金系触媒の後継で、かつ次世代型を見据えた触媒として、酸化物系材料を用いて先進型燃料電池を開発する。
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